太陽熱温水器を30年載せておいて余裕で元を取れた実体験

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幼い頃に太陽熱温水器というものが一世を風靡していました。

その頃、家庭でのエネルギー利用に対する考え方が変わり始めた時代で、エコや省エネルギーの概念が少しずつではありますが登場してきた時代だったと思います。

我が家では、そんな流行の波に乗るがごとく約30年間、毎日のように太陽熱温水器を活用していました。

ある日、突然、営業の人が訪ねてきて、「10年以内に元が取れる」ということで両親はその説明を受けて慎重に検討した結果、導入を決めてました。自分自身は未就学児だったと思いますが、かろうじて記憶にあります。

その当時、築20年くらい経過している家だったので後から載せた形になるわけです。

導入したのは、矢崎総業が提供していたゆワイターという商品でした。我が家ではそれを「太陽風呂」と呼んで、親しんでいました。このシステムには手動で水を屋根の上にあるタンクに溜める必要があって、毎日、最後にお風呂に入った人が、その作業を欠かさないようにするのがちょっとしたルーチンになっていました。時には水を溜め忘れることがあり、その場合は次の日に「太陽風呂」からお湯を取り出そうとしても、お湯が出ないという残念な結果に終わることもしばしばありました。このような失敗を何回もやっていましたね。。

当時の価格で、取り付け費込みで約20万円という値段で設置したようです。この価格は当時としてはなかなかの高額だったと思いますが、今では新規設置しようとすると、もっと高額になるかもしれません。

太陽熱で水を温めるというシンプルな仕組みながら晴れた日には湯船に溜めるお湯を沸かす必要がなくなり、その結果、ガス代を大幅に削減できるというメリットがありました。このおかげで、我が家では約30年間にわたってガス代が非常に安く抑えられていました。

本当に余裕で元を取ってしまいましたね。しかも30年間で故障、不具合は一回もありませんでした。

今振り返ってみると、夢のような設備だったと思います。現在では太陽光発電のソーラーパネルを設置して10年程度になりますが、導入価格が高すぎたため今でも元は取れていません。

当時の価格を考えると、太陽光発電と比較しても太陽熱温水器の方が圧倒的にコストパフォーマンスが良かったのではないかと感じています。

現在の我が家は古い家を解体後、新築し、エネファームを導入しました。その結果、ガス代が以前よりも上がってしまいましたので、以前の家ではガス代が本当に安かったのを懐かしく思い出しますね。当時の引き落とし通帳は手元にありませんが、記憶に残っている限りでは、夏場のガス代は月に3,000円台くらいでした。夏はお風呂にはほぼガスを使わずにすむのです。

今と比べてガスの単価が安かったこともありますが、現在ではエネファームの影響で夏場でもガス代が1万円近くかかるようになってしまいました。

昔の太陽熱温水器がもたらしてくれた恩恵を思い返すと、今となっては本当に信じられないほど良い設備だったと感じます。

あって当たり前だったものがなくなり今では太陽風呂が恋しい気持ちがあります。

太陽熱温水器のデメリット・注意点

  • 寿命があるため、撤去費用を考慮する必要がある。
  • 夏の晴れた日にはお湯の温度が100℃近くなることがあり、やけどのリスクがある。
  • 台風や強風時に飛ばされる可能性がある。
  • 屋根にダメージを与える場合がある。
  • 元が取れる前に水漏れなどの故障が起こるリスクがある。
  • 見栄えが悪いと感じる人が多い。
  • 業者が撤退してメンテナンスが受けられなくなるリスクがある。
  • 大地震時に屋根への荷重が集中し、建物の倒壊や損壊のリスクが少し高まる可能性がある。
  • 冬場に配管が凍結することがある。
  • 冬場、寒くて雲った日にはほとんど温まらないことがある。
  • 水圧が弱いのでシャワーには使えない。

まとめ

我が家では30年間まったく問題なくお風呂を沸かし続けてくれました。最後はサビだらけになって無惨な姿になっていましたが、それでも解体する前の日まで現役で使っていたのです。

業者が訪問してきて、「屋根の太陽風呂もう使ってないんでしょ?錆びてて見栄え悪いから撤去したほうがいいよ」などと行って来たことも何度かありましたが、まだ毎日使っているからと断っていました。

これから新築を考えている方も価格次第ではありますが太陽熱温水器の導入は検討する価値があると感じています。

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